一人では戦えない、一人では生きていけない。
家族や仲間、たくさんの人と出会い、その繋がりや絆の中から人生があることを理解できるように、サッカーにおいてもひとつの目標に向かって共に笑い、共に涙し、たくさんの絆を感じることができます。
ピッチだけでは味わえない「サッカーの可能性」をもっともっと知って欲しい。
失敗や無駄が本当に多いサッカーの中で、それでも常に何かに挑戦し続けるココロを育んでいきたい。「考える力」、「乗り越える力」、「自立する心」、「仲間を慈しみ愛する心」。
私たちはそんな教育的要素の全てがこのサッカーというスポーツに凝縮されているのではないかと思います。
そしてサッカーが人と人を繋ぎ、大きな輪になって人生のすべてを教えてくれるのではないかと。
本気でやるから心から楽しめる。
『サッカー』 それは人生そのものです。
かつては、生活の知恵やコツとして、親から子へしつけというかたちを通して、地域社会や子供社会で、また年長から年少者へ世代の違った集団による遊びの中で、無意識的・体験的に伝えられていたものです。しかし、少子化、地域社会の変質、情報化が進むなかで、世代間の乖離が進み、人間関係が希薄になり、ライフスキルを学ぶ機会が極度に減少する傾向にあります。
今、本当に身につけておく必要なものとは何なのか。
育成年代でのサッカーでは足元の技術(目に見える技術)にばかり目をやりがちです。
しかし、技術と同じぐらい大切で必ず選手に求められる力には、戦況を把握する力、的確な状況判断、仲間との協調性などたくさんあります。
サッカーとは混沌とした状況の中で常にそういった力を発揮しなければなりません。いち早く問題に気付き自分で解決し、打開していく力が必要になります。これは社会や人生においても必要な力です。
今、出来ること全てに、全力でぶつかって欲しい。
大切なのは本人の気持ちです。
どれくらい『上手くなりたい』『勝ちたい』という思いがあるのかがまず大事です。その後に『何をしなければならないのか』『何が必要なのか』を自分で導き出せるようになることが大事で、その力のことを本来は『個の力』というのではないでしょうか。
サッカーを通じて、一人の人間と自分の道を自分で選び、家族、仲間、人生を大切にできる心、強い心、楽しめる心を育てていきたい。